「信息時報」が伝えたところによると、母の日の13日、広州市少年宮と雑誌「都市人?成長」は共同で、「感謝についての保護者と子供の理解」と題する調査結果を発表した。同調査によると、84%の保護者が「最近の子供は感謝の気持ちを知らない」と考えており、59%の保護者がその原因を父母が溺愛しすぎるためと見ている。子供たちは「父母を手伝って家事をする」ことや「成人した後に父母の面倒を見る」ことが感謝を表すのに最もふさわしい方法と考えており、「父母が足を洗うのを手伝う」ことや「父母にひざまづいて挨拶する」ことは一番したくないと答えている。 ▽父母:子供は感謝を知らない、溺愛が「元凶」 調査によると、84%の保護者が最近の子供は感謝を知らないと考えており、59%の保護者がその原因を父母が溺愛しすぎ、また社会的な悪影響のためだと見ている。子供に合唱を教えている教師の孫氏は、「隔代教育(父母ではなく祖父母が子供を教育すること)」が広く行われていることで、子供中心の社会的な雰囲気が形作られたと考える。またほとんど全ての保護者が、子供は感謝の気持ちを持つべきだと考えている。 では、感謝の気持ちを持たない子供に感謝させるにはどうすればよいのか。90%以上の保護者がまず第一に自らが子供や他人に対して感謝の心を持つことが必要であり、第二に日常生活の小さなことから始めて、他人がしてくれたことや手助けに対して、子供に感謝させることが必要と答えている。また子供に母親の出産のビデオを見せたり、テレビで放映されている公益宣伝広告のように、父母の足を洗わせることも必要だと考える保護者も少数ながら存在している。 ▽ 子供にとって「感謝」とはどんな意味を持つのだろう。調査によると、子供は感謝の気持ちには肯定的で、「恩に報いる」という意味だと理解している。子供が「感謝」の気持ちを定義する際、「父母は自分を育ててくれた。父母が自分のためにしてくれたことをありがたく思う」が20%、「自分を助けてくれ、喜びをくれたことのある全ての人に感謝する」が44%、「自分を助けてくれた人に、恩返しをしたい」が36%を占めた。「感謝」は「時代遅れな考え方だ」と答えた子供はいなかった。 「誰に最も感謝する必要があると思うか」という問題に対する子供の答えは、基本的には「父母」、「教師」、「自分を助けてくれた人」となっており、「父母」の割合が最も高かった。 「どんな行動が自分の感謝の気持ちを表すことができるか」という質問に対して子供は様々な回答を行っている。「父母を手伝って家事をする」が最も割合が高く19%、次いで「教師を尊敬する」、「自分を助けてくれた人に恩返しをする」、「社会で助けを必要としている人を助ける」、「父母の誕生日を忘れない」、「成人した後に父母の面倒を見る」となっている。一方、「父母が足を洗うのを手伝う」と「父母にひざまづいて挨拶する」という回答の割合は最低となった。 「人民網日本語版」2007年5月15日 |