温家宝総理は10日、韓国の韓徳洙首相と人民大会堂で会談し、中韓の全面的協力パートナーシップの一層の深化について、幅広い共通認識に至った。 温総理は「国交樹立後の15年間で、中韓関係は全面的で踏み込んだ発展を遂げた。中国は対韓関係を高度に重視し、ハイレベル交流と対話の強化、人と文化の交流の拡大を望んでいる」と述べた。 また「経済貿易関係は中韓の全面的協力パートナーシップの重要な構成要素」と強調し、双方が▽経済貿易協力の長期発展計画を真剣に実行に移し、環境保護?エネルギー?金融?物流など重点分野の協力を推進する▽中韓自由貿易区の産学官共同研究に拍車を掛け、その早期構築に努める▽相互投資を拡大し、経済貿易協力の質と効果を高める――ことを主張。西部大開発や東北部などの旧工業基地の振興への韓国企業の参加を歓迎し、実力と信頼ある中国企業の韓国進出を奨励?支持する方針を示した。 朝鮮半島情勢については「中国は南北双方の対話を通じた関係改善を一貫して支持している。南北の和解?協力プロセスがたゆまず進展することを希望する」と表明。6カ国協議についても「6カ国協議プロセスの着実な推進は国際社会の共通の願いだ。各国が『行動対行動』の原則に基づき、誠意を保ち、向き合って進み、第2段階の行動を真摯に履行し、既存の合意事項の全面的?均衡的?段階的な履行に努めることを希望する。中国としては韓国側と緊密な意思疎通と協力を保ち、これらの目標の達成に積極的に貢献していきたい」と述べた。 韓首相は「国交樹立以来、両国関係は急速に発展した。双方は互いに信頼し、各分野の友好協力は長足の進展を遂げている。中国側と共に、全面的協力パートナーシップの踏み込んだ発展を積極的に推進し、経済貿易?投資?環境保護?原子力発電?移動通信?青少年交流面の互恵協力を強化し、北東アジアの平和?安定?発展に積極的な貢献を果たしていきたい」と述べた。 韓首相はまた、6カ国協議の議長国として中国が発揮している重要な役割を積極的に評価。中国側と緊密な協調と協力を維持し、朝鮮半島非核化プロセスのたゆまぬ積極的な進展を促し、朝鮮半島と北東アジアの平和?安定を実現していく意向を示した。 写真：人民大会堂で韓首相を歓迎する温総理

「人民網日本語版」2007年12月11日