中国?日本?韓国食品を専門に扱うロンドン北部のスーパー「オリエンタル?シティ」を25日に取材した。地元の買い物客は「わたしたちはいつもここで買い物をします。中国食品は信頼できます」と口を揃えて話す。 小学校教諭のブライアンさんは、中国食品の安全問題について質問すると「聞いたことはある気がするが、よくわからない。食品安全の問題は個別のもので、実際にはどの国でも起きている。大げさに騒ぐ必要はない」と答えた。 中国食品に対する考えをたずねると「いつもこのオリエンタル?シティで食品を買って帰る。中国食品はいいと思うし、品質の問題に出くわしたことはない。私は中国食品が好きだし、家族もとても好んでいる。西洋料理はもう食べ飽きたので、趣向を変えるには、わが家では中華料理がベスト。自宅でも作るし、1カ月に最低1~2回は中華レストランに行く」と語る。 ブライアンさんの自宅には多くの「メイド?イン?チャイナ」があり、食器、調理器具、おもちゃから電気製品まで揃っており、価格は安く、品質も悪くないので、「中国製品は信頼できる」とのことだ。 記者は最近の取材過程で、米国メディアが中国製の「問題商品」に対する誇張報道が目立つ半面、米国民の消費行動が影響を受けず、中国製品が依然として人気を集めていることを知った。 ニューヨークのクイーンズ地区にある中国商品スーパーによく訪れるという女性は、「いつも中国産の食品を買いに来る。品質も良いし、おいしいし、値段も安い」と話した。 記者が住むニュージャージー州でも、近所の住民が「米国で売られている中国の食品は多くない。家の中にある中国製品といえば、衣料、靴、家電、日用雑貨などだ。中国製品は消費者に安くて品質が良いというイメージを与える」と話した。近所のショッピングセンターでも、地元消費者が中国製の家電製品や衣料品を興味深く眺める姿を見掛けた。 ある米投資会社の健康、安全、環境保護担当責任者は「米国の消費者は中国の安価な製品を歓迎している。いわゆる『問題商品』が占める比率はほんのわずかにすぎない」と指摘した。 北欧は人件費が高いため、現地ブランドであれ外国ブランドであれ、「メイド?イン?スウェーデン」や「メイド?イン?デンマーク」を見つけることは難しい。一方、「メイド?イン?チャイナ」はいたる所で目にすることができる。 ストックホルム大学で「華人経済学」を研究する房暁輝教授によると、1980年代以前のスウェーデン人にとって「メイド?イン?チャイナ」は、シルク?陶磁器?茶葉といった「中国の特産品」と同義語だった。その後、中国製品の受け入れが始まり、慣れるにしたがって、「メイド?イン?チャイナ」は「安い製品」の代名詞になった。輸入品の中で「メイド?イン?チャイナ」は最も安かったのだ。現在では「メイド?イイン?チャイナ」は「グローバル化時代」の代名詞になっている。房教授は「スウェーデン、いや北欧全体を見ても、ノキアの携帯電話やイケアの家具といった北欧ブランドを含め、その多くがすでに中国製だ」と話す。 スウェーデン紙のある記者は、現在見られる一部の国による「メイド?イン?チャイナ」批判には、まったく納得がいかないという。「スウェーデンでは中国製品による問題はほとんど起きていない。そのカギは、スウェーデン側の商社が輸入品の品質を基準に照らして厳格にコントロールしている点にある。たとえば中国産のソーセージは、欧州産よりでんぷん含有量の高いことが多いが、これは中国人の食習慣からくるもので、欧州がこうした製品を輸入しないのはまったくの自由だが、これを理由に中国産ソーセージに問題があると言うことはできない」――。 |