「株上がったかい?」 金融市場の過熱とともに、多くの市民が株式市場の波に飲み込まれ、友人同士の会話でも「株」「ファンド」が頻繁に登場するようになった。「株上がったかい?」「ファンド買った?」という言葉は流行語になりかけている。 新卒社会人から高齢者まで皆が株式市場に挑戦しようとしており、銀行でも年配の人がファンドを買うために口座を開設しようと並ぶ姿が見られる。そして、株価の変動が人々の機嫌を左右するバロメーターになっている。テレビの経済ニュース、株式分析などの番組に関心を持つ人も増えた。 個人投資家の中には、経験豊富な人もいれば、とりあえずやってみようという市民もいる。株式を買う若者には財テク能力を磨こうと考える人が多い。多くの若者は株やファンドに投資する理由を「貯金からちょっと取り崩して、訓練してみよう。損をしたら勉強代だと思えばいいし、友人との話題も増える」と屈託なく話す。 「『快男』を見なくちゃ」 女性歌手オーディション番組の「超級女声」が大ブームを巻き起こした後、湖南省テレビ局の衛星テレビチャンネル「湖南衛視」は今夏、男性版の「快楽男声」(通称快男)の放映を開始し、全国で「快男ブーム」を巻き起こしている。全国での予選から決勝までの間に参加者が淘汰(とうた)されていく様子や次々と繰り出される番組企画は視聴者をとりこにしている。週末に「快楽男声」を見て、週明けに友人や同僚らと感想を語り合うのが、職場での楽しみになっている。 「地下鉄はどこまでできた」 北京市政府が公共交通機関の整備に全力を挙げ、市内の道路交通はある程度緩和された。しかし、自家用車の急増で道路状況の先行きは予断を許さない。外出の不便さは市民にとって依然大きな問題だ。このため、市民は道路交通の改善に向けた期待を地下鉄の建設にかけている。来年の北京五輪を控え、交通問題を解決するため、多くの地下鉄路線の建設が進んでいる。地下鉄が自宅の近くを通るか、今後地下鉄で通勤できるかが市民の関心事だ。 外国での生活経験がある市民は「北京の鉄道網がいつかロンドンや東京のように発達すれば」と期待を込めて話す。 「住宅相場は1平米いくら?」 政府の引き締め措置にもかかわらず、北京の不動産価格は上昇を続け、上昇率はいまや月ごとではなく、毎日計算しなければいけないという冗談が飛び出すほどだ。「五輪バブルだから、来年以降は下がる」「08年以降は上がらないかもしれないが、需要は大きいから下がりもしない」「五環路の内側では開発用地が少なくなり、安い物件は場所が遠い」-などといった会話が飛び交う中、皆が口にするのは「いまの住宅相場は1平方メートルいくらになった?」というセリフだ。 「人民網日本語版」2007年7月10日 |