省エネ、環境保全などに関する一連の政策の実施にともない、中国の交通の整備?発展の目標も変わってきている。かつて副次的な地位しか占めていなかった水上交通は、向こう20年間に、中国の重要な発展の目標となる。?第11次5カ年計画?(以下は?十一?五?と略称)期に、中央政府は水上交通の整備に400億元を投下することになっている。 交通部の李盛リン部長は7月5日に北京で開催された全国水上交通会議で、「十一?五」期に、中国政府は400億元を投下し、内陸河川及び沿海部の航路、水上サポート?保障システムなどのプロジェクトの整備に重点を置くことになっていることを明らかにした。交通部計画局の董学博局長によると、「十一?五」期に、中央政府は200億元を内陸河川の運輸の発展に投下し、これは合わせて1000億元の投入を引き出すことになるとも見られ、中国の水上交通史上最大規模の投資となっている。 21世紀に入ってから、急ピッチで成長する中国経済と、土地の不足、エネルギーの不足などとの矛盾が日増しに深刻化している。それゆえに、中国政府は省エネ及び環境保全型社会の構築を目指し、?省エネ、排出削減?に大い力を入れている。総合的な運輸システムの中で、水上輸送は大きな輸送能力、少ない土地占用面積、少ないエネルギー消費量、小さな汚染排出量及び低コストなどの優位性を持っている。水上輸送の発展に力を入れるのは、資源を節約し、環境を保全することに役立つと見られている。 2020年までに、中国は水上輸送の近代化を実現し、世界の先進レベルに達した水上輸送インフラ整備、施設及びサービスシステムを構築し、水上輸送の総合能力を増強させ、経済社会の発展と国の経済の安全の要請に合致させることを目指さなければならない、と李盛リン部長は語っている。 ?チャイナネット?2007年7月11日 |