8日、「南水北調」(南部の水を北部に引くプロジェクト)中央ルート第1期工事の重要な部分である黄河の河底を抜けるトンネルの掘削がスタートした。これにより、注目を集めている黄河の河底を抜ける2本のトンネルの掘削工事は正念場にさしかかっている。 8日10時、河南省鄭州市付近の黄河北岸の河床底部深さ40メートルの所で、巨大なシールドマシンが回転し始め、水平方向に沿って北から南へスムーズに掘削し始めた。これは、「南水北調」中央ルートの黄河河底を抜けるトンネルの掘削作業が成功したことを意味するものである。 「南水北調」中央ルートの黄河河底を抜けるトンネル工事は、資金投下額が大きく、施工の難度が高い工事であると同時に、人類史上巨大な川の河底を通り抜けるトンネル工事として、スケールの最も大きなものでもある。その役割は、中央ルートの水を黄河南岸から黄河北岸に送り、黄河以北の地域に給水することである。第1期工事の設計流量は265立方メートル/秒で、最大流量は320立方メートル/秒である。トンネルの長さは4250メートル、トンネルの直径は7メートル。 この掘削作業には、世界で先進的なシールドマシンが使用され、シールド工法による巨大な川の河底を抜けるトンネルの掘削は国内で初めてである。 「チャイナネット」2007年7月10日 |