現在開催中の全国科学技術会議で、?中国伝統医薬国際科学技術協力計画?が発表された。同計画は、中国政府が提唱している最初の国際科学プロジェクト研究計画となっている。2007年に、関係部門はこの計画を中国の国際科学技術協力の重点とし、積極的に実施することになっている。 鍼きゅう、マサージ、食事療養と薬膳料理、気功などの中国伝統医学の方法にもとづいて保健?養生に力をいれ、中国伝統医薬によって、血管、腫瘍、エイズなどの難病を予防し、治療する。こうした治療効果を世界諸国の人々に紹介するため、中国政府は国内の伝統医薬の資源を整え、政府、民間などのルートを通じての伝統医薬の国際協力を目指している。現在、中国伝統医薬が世界の135カ国?地域に進出し、その輸出額も着実に増えている。 中国伝統医薬国際科学技術協力計画によると、中国は以下の諸課題を優先分野、重点内容と見なし、国際協力を目指している。 (1)神経精神疾患、心臓脳血管病、エイズなどの難病の中国医薬による治療、予防、ケアについて臨床研究を進める。 (2)国際市場のニーズを満たす現代的な中国伝統医薬製品の研究?開発を促し、国際市場における中国伝統医薬のマーケットシェアを増やす。 (3)世界的に影響力のある二国間及び多国間の中国伝統医薬臨床研究センターや共同実験室を整備する。 中国伝統医薬の国際科学技術協力を重点とし、科学技術部などの部門は「中国伝統医薬国際科技協力計画綱要」を制定し、2020年までに、中国伝統医薬の国際科学技術協力ネットワークを初歩的に構築し、5ないし10の世界的に影響力のある中国伝統医薬臨床研究センターや共同実験室を整備し、共同で中国伝統医薬の臨床効果の評価、効能メカニズム、効果的な予防?治療方法及び新薬研究?開発に関する100項目の課題を完成し、海外で潜在的需要のある10種の中国伝統医薬の研究を行うことを目指している。 ?チャイナネット?2007年2月1日 |