国家食品薬品監督管理局の恵魯生副局長はこのほど、中国の健康食品に対する需要はなかなかのもので、向こう五年間に売り上げ高が3000億元に達する見通しであることを明らかにした。 恵氏は、健康食品は栄養素、サプリメント、機能食品など、多種類のものからなり、需要の伸びにつれて、肥満症、高血圧症、糖尿病などの患者向けの特定の健康食品も相次いで現れていると語り、「コンセプトが絶えず刷新されるにしたがい、新製品もどんどん登場してくるだろう。向こう5年間は、健康食品の発展にとってゴールデン期である」と述べた。 恵氏は、健康食品という産業は突き詰めていえば農産物のグレードアップしたものであり、その大きな発展を目指すには、大手農業企業の育成が必要であると見ており、現在、外国から多くの大手企業が中国の農産物加工の分野に進出し、中国の広大なマーケットを狙っていると語った。 恵氏はまた、中国の一人当たりジュース年間消費量はわずか1リットルで、世界の平均レベルの10リットルを遥かに下回っていることや、穀物を原材料とする加工食品の比率はわずか2%にすぎないことなどを例にあげ、穀物そのものを売るお店はなく、標準化プロセスで生産された食品のみを売っている先進国の事情と対照しながら、「標準化生産プロセスは農業の産業化を実現させるためだけではなく、食品の安全性を確保するためでもある」と述べている。 「チャイナネット」2005年12月20日 |