30人の専門家が参与し、2年間かけて完成した「北京の林業発展戦略の研究と計画」がこのほど認可された。同計画に基づけば、北京の東南部では森林公園や湿地公園などの生態プロジェクトを優先的に整備することになる。 計画によると、北京市の造林プロジェクトは東城、西城、宣武、崇文の四区を中心に朝陽、海淀、豊台、石景山の四区を重点に、第6環状道路以内に位置する房山、大興、通州、順義、昌平、門頭溝などの区や県の一部地帯へと放射状に伸び、総面積は2273.3平方?に達し、朝陽区5つの面積に相当する。 中国林業科学院の首席科学家である彭鎮華教授によると、同プロジェクトは北京の具体的な状況にもとづいて策定されたもので、森林の生態システムと都市造林の理念を生かして初めて「一城二帯三網複数スポット」の配置計画および「三林三網三緑」整備の枠組みを打ち出した。 一城とは北京市の近郊区の緑化、二帯とは西北部の燕山?太行山山間地帯の造林と東南部の河川と林地が結びついた生態保障地帯を指す。三網とは平原地帯の川岸、道路の両側、農地の中の樹林網で、複数スポットとは、14カ所の衛星都市、33カ所の鎮を中心とした緑化の整備である。 東南部は都市の将来の発展に適しているので、川や交通ルートが延びることによって、河北省、天津市と一体化することになるので、森林公園や湿地公園などの生態プロジェクトに優先的に取り組むべきである。北部地域は都市化の発展が急速であるうえに都市部の地下水の主要な補給地域でもあるため、大規模な都市建設を行うべきではない、とされている。 このほか、北京は生態系、産業体系、安全保障体系と関連のある12のプロジェクトを重点的に推し進め、投資総額は370.8億元に達する。その内訳はそれぞれ、156.56億元、203.84億元、10.4億元となっている。 「チャイナネット」2005/12/20 |