2005年中国とASEAN?東南アジア諸国連合の各分野における協力は、一段と強化され、双方の貿易協力、特に中国ASEAN自由貿易区の成長は順調に進んでいます。 温家宝首相は、今年12月12日マレーシアの首都クワラルンプールで東アジアサミットに出席した際、中国ASEAN自由貿易区の建設で収めた成果について、「中国とASEANは自由貿易区の発展を積極的に推し進めている。双方は、貨物貿易についてはすでに合意し、サービス貿易と投資協議の交渉も始まった。中国ASEAN自由貿易区の早期計画は去年1月から実施され、今年7月には貨物貿易の関税は全面的に下げられた」と述べました。 安定した経済発展の成果と対外貿易の成長の余地を広げるため、中国とASEAN加盟10カ国は2002年末共同で「中国ASEAN全面的な経済協力枠組み協定」に調印し、中国ASEAN自由貿易区の建設プロセスを正式に開始しました。2004年中国と多くのASEAN加盟国は自由貿易区枠組みの早期計画を実施し、農産物の関税を減らしました。2006年約600種類の農産物の関税はゼロにされる見込みです。 中国商務省の付自応補佐官は、今年9月記者会見の席上、「双方の貿易協力が絶えず進められていく上で、中国ASEAN自由貿易区の建設が一段と加速した。特に今年7月に始まった中国ASEAN自由貿易区ゼロ関税計画は双方の自由貿易区の建設が、すでに全面的かつ実質的な段階に入ったことを意味している」と指摘しました。 ASEANの王景栄事務局長は今年10月中国の南寧で行われた第2回中国ASEAN博覧会で、「ASEAN加盟の10カ国と中国の共通認識は自由貿易区の安定した発展のための重要な要素である。さらに今後は私営企業の発展にチャンスを与えなければならない。私営企業の収益が上がれば中国とASEANの貿易はより促進される」と語りました。 双方の努力のもとで、中国ASEAN自由貿易区の建設はすでに大きな成果を収めました。中国商務省の陳健補佐官は「今後5年間、中国は隣国を友人とし、地域協力を強化し続けていく。全面的協力を進め、特に農業、情報技術、人的資源の開発、および中小企業、公衆衛生と科学技術などの分野における協力に力をいれる。そして、中国とASEANの平和と繁栄のため戦略的パートナー関係に新しい活力を与え、双方の貿易関係を新しい段階に推し進めていく」と語りました。 中国ASEAN自由貿易区は2010年に18億人の消費者、2万億ドルの国内総生産、1万2千億ドルの貿易総量という力を持つ経済区域になる見込みです。これは世界で人口のもっとも多い自由貿易区となり、発展途上国からなる自由貿易区の中で最大規模となります。また中国とASEANにより多くのビジネスチャンスを与えます。 「CRI」より 2005/12/23 |