中国国務院報道弁公室が22日、「中国の平和的発展の道」と題する白書を発表しました。この中で改革開放政策を実施して30年余り、中国が歩んできた発展の道を全面的に振り返り、これは中国の国情と時代に相応しい道であったと結論を出しています。白書は、また、中国は、平和的発展の道を歩み、平和、開放、協力、調和の取れた発展を実現させるため、努力していくとしています。 中国の平和的発展の道とは、国際平和の下で自らを発展させると同時に、それにより世界の平和と発展を促進すること。また、自らの力と改革によって発展を遂げると同時に、対外開放政策を堅持し、世界経済発展の趨勢にあわせて、各国と共に発展すること。さらにそれらの国との平和、発展、協力を堅持し、共に平和、共栄、調和の取れた世界の建設に力を入れていくことです。 白書は、中国の国情や歴史文化伝統、世界の発展の趨勢、この三つの面から分析して、平和発展は中国近代化建設の歩むべき道であり、中国政府と人民の慎重な選択と厳粛な合意から生み出すものであるとしています。長年、中国は、独立自主の平和外交政策を堅持し、世界平和の維持と共同発展の促進を国家の意志としています。中国は、過去、現在、将来においても覇権をもとめないことを約束し、中国の発展は、如何なる人に対しても脅威とならないどころか、世界により多くのチャンスとより大きな市場をもたらすものです。 白書は、「長年来、中国は自らの発展により世界の平和と発展を促進し、資源の消耗と環境汚染が少なく、人的資源の優位性を十分発揮させる工業化の新しい道を探ってきて、人類の持続的な発展に貢献した」と指摘する一方、「中国は、国家建設で大きな成果を収めたものの、依然として最大の発展途上国であり、直面する発展への道はまだまだ険しい」と強調しています。そして、歴史の経験は、中国の発展問題が、中国自身で解決するしかないことを表しており、中国経済の発展には人口抑制や環境保護、省エネなどの難題を抱えていますが、問題と矛盾を他国に転嫁し、あるいは他国の資源を略奪することは絶対しないとしています。 白書では、また、「世界各国との互恵共栄や共同発展を実現させるのが中国の平和的発展の重要な内容であり、平等、互恵の原則に基づいて、世界各国との貿易関係を発展させ、世界貿易の持続的な成長に寄与していきたい。長期的な平和、共栄、調和の取れた世界を建設していくことこそ、中国が平和的発展の道を歩んでゆく上での崇高な目標であり、中国は世界各国と共に、この目標の実現に努力していく」との内容が記されています。 白書は、更に、「中国は現在、平和的な発展の道を歩んでゆく。将来、強国になっても同様であり、中国政府と人民のその決心はいつまでも変わることはない。世界最大の発展途上国として、かならず人類の平和と発展に積極的な役割をはたせるだろう」としています。 「CRI」より 2005/12/23 |