中国人民銀行と日本国際協力機関(JICA)はこのほど、1年半にわたる共同調査?研究の結果、向こう10年間に中国の西部大開発における資金需要は総額20.9兆元に上ることを明らかにした。

20.9兆元の資金需要のうち、産業構造改革、農業振興、農村向け小口貸付け、産業インフラ整備などの分野の資金需要はそれぞれ10.02兆元、1.09兆元、0.17兆元、2.01兆元となる。

中国人民銀行と日本国際協力機関は調査?研究レポートの中で、西部地域の資金調達ルートおよび金融サービスの充実化を図るため、新しい金融機関――西部開発銀行を立ち上げること、あるいは国家開発銀行の西部地域にある支店を統合して、西部開発銀行とすること、または国家開発銀行の附属機構として西部開発基金を設立することが必要であると提言している。

「チャイナネット」2005年12月26日