西部大開発の実施5年らい、甘粛省は中国政府の西部支援政策を最大限に生かして、経済の発展において大きな成果を挙げている。 ▽甘粛省全体が歴史上稀に見える経済急成長を遂げる 甘粛省のGDP(域内総生産)は1999年の931.98億元から2004年の1598.93億元に増加し、2004年の経済成長率は11%と全国の経済成長率を大きく上回っている。都市部住民の一人当たり可処分所得は1999年の4475.23元から2004年の7376.74元となり、年平均10.34%増で、農民の一人当たりの純収入は1999年の1412.98元から2004年の1852元となり、年平均5.56%増となっている。 ▽インフラ整備で大きな進展 5年らい、甘粛省は大きく後れを取っていたインフラ整備に力を入れてきた。道路、交通施設の整備に366.22億元が投下され、これは1949年~1999年の51年間の投資総額の4倍を上回るものである。 2004年末現在の甘粛省の道路の総延長は5年間で4905キロ増の4万751キロ(そのうち高速道路は686キロ増)となり、94.93%の村へ自動車で行けるようになった。宝蘭(陝西省宝鶏市=甘粛省蘭州市)鉄道2号線が開通し、蘭州、敦煌の空港の拡充、改造工事も完了している。発電ユニット総出力は861万キロワットに達し、甘粛省の電力不足の状況が大きく改善された。 ▽経済構造の調整においても一定の成果 第1、 第2、第3次産業のウェイトはそれぞれ20.5%、45.5%、34%から18.1%、48.6%、33.3%となった。甘粛省では、ハイテク産業推進策の実施で、石油化学、非鉄金属、冶金産業などの技術もレベルアップされ、スケールメリットが形成されつつあり、企業の競争力も大幅に向上した。不動産、電気通信、観光などの第3次産業もめざましい勢いで伸びている。非公有制経済の伸びも加速し、生産額(付加価値ベース)のGDP(域内総生産)に占める割合は27.96に達し、1999年比4.35%のアップとなった。 ▽外資導入額も大幅に伸び、輸出入貿易額もこれまでに比べ最高に 甘粛省のここ5年間の実質ベース外資導入額は11.34億ドルに達している。輸出入貿易額は累計53.26億ドルに達し、そのうち輸出は33.13億ドル、輸入は20.13億ドルである。とりわけ、2004年の輸出入貿易額は17.73億ドル(輸出は9.96億ドル、輸入は7.77億ドル)で、前年比33.59%の伸びとなり、過去最高となった。 ▽生態系保護でも著しい成果 甘粛省では、天然林保護、「耕地を林地に戻す」、「放牧地を草原に返す」政策の実施によって、400万ヘクタールの天然林で伐採が禁止され、130万ヘクタールの耕地が林地に、そして150万ヘクタールの放牧地が草原に戻され、域内の生態環境は大きく改善されている。 「チャイナネット」2005/09/23 |