北京の調査会社、零点公司が実施した「国民信用調査」によると、国民の半数以上(51.2%)が周囲の大多数の人を信用していることが明らかになった。この調査は全国の12都市、および周辺の農村に暮らす2180人の住民に対して実施された。「中国青年報」が伝えた。 都市住民と農村住民との信用度には明らかな差が見られた。農村住民の57.6%は「皆信用できる」もしくは「大多数は信用できる」と答えたのに対し、都市住民は40%にとどまった。 ある研究者によると、農村住民が互いに信頼しあう基礎となっているのは「知人社会」だ。人口が密集していない中西部の農村では、同じ村の住民はほとんどが親戚あるいは隣人である。地方社会の生活において、信用することは幼い頃からの習慣となっている。一方都市住民の信用度はだんだんと下がってきている。「済南日報」は9月19日に「ここ10年間で使われなくなった言葉」のランキングを発表し、「隣近所」がトップとなった。この結果について「済南日報」は、分譲住宅の出現につれて、隣近所を互いによく知っているという数千年にわたって続いてきた構図が変化したと指摘した。 また同調査によると、信用度の最も高い職業のトップ3は、教授、小中高校の先生、裁判官だった。信用度の最も低い職業は、保険のセールス員、ガイド、芸能人となった。 「人民網日本語版」2006年10月31日 |