世界貿易機関(WTO)のラミー事務局長は28日、「中国は2001年のWTO加盟後、市場開放に関する承諾を履行するとともに、WTOルールに従って行動している」との見方を示した。 ラミー事務局長は「中国は関税引き下げと市場開放をめぐり、当初に実施を承諾した内容を履行している」と述べた。WTOルールを遵守して行動しているかどうかについても、肯定的な見解を示した。 またラミー事務局長は「中国は13億の人口を擁する大国であり、すべての行政機関と税関にWTOルールを100%執行させようとするのは相当難しい」とも述べた。 ラミー事務局長によると、中国はWTO加盟後5年間の過渡期が終了すると、いくつかの潜在的弱点が原因で、欧米諸国からより大きな圧力を受けるようになる可能性がある。しかし、WTOが守る自由貿易システムの中で、中国が欧米諸国と同等の権利をもっていることをラミー事務局長は強調した。 「人民網日本語版」2006年10月31日 |