中国の農村労働力の都市への流動に伴い、父母もしくはそのどちらか一方が出稼ぎに出ることによって農村に残された子どもたち、いわゆる「留守児童」の数はすでに2千万人以上になっている。国際児童デーの20日、全国少年先鋒隊工作委員会(全国少工委)が明らかにした。 全国少工委の関連責任者の話では、この数は増え続けているとのことだ。一部の農村では、労働力が大量に送りだされ、留守児童の現地の児童総数に占める比率は18%から22%に達している。さらにこれらの子どもたちには学業や生活に対する援助もなく、心理的に不安定で、情愛にも恵まれず、安全などの保障もないことから、社会各界から広範な関心が寄せられている。 共産主義青年団中央委員会(共青団中央)、全国少工委はこれを受け、「留守児童」問題について一連の要求を提出し、全面的な措置を講じることになった。各地で実情を詳しく調査した上で、広範な人々に呼びかけ、様々な形で配慮と支援活動を展開し、「代理保護者」、「留守支援チーム」などのメカニズムを段階的に作り上げ、「留守児童」の健全な成長を促すために役割を果たす。 同責任者はまた、「一部の地域では、『留守児童』の問題について認識が不足しており、立ち遅れた農村の現状とメカニズムの不備が、支援活動のさらなる進展を制限する要素となる」と指摘している。 「人民網日本語版」2006年11月22日 |