世界の金融サービス業界でトップ格のオリバー金融諮問機関(MercerOliverWyman)の最新予測レポートによると、向こう九年間に、中国の金融資産管理の規模が6倍近く増え、2015年に、中国はアメリカに次いで、世界第二の資産管理市場となると見られている。 このレポートの分析によると、中国の人々には貯金の意欲があり、中国人の貯金率は20%を上回り、アメリカのほぼ10倍に達している。高い貯金率は急速な経済成長とあいまって、金融総資産の急増をさらに促すに違いない。統計データによると、当面、中国の金融資産(住宅を含まない)は3兆ドルに達するが、人々は依然として現金偏向であり、中国の市場機関によって管理される金融資産の規模はかなり小さい。他の発展途上国の経験によると、一人当たりのGDPの伸びにつれて、中国の人々の個人資産における現金の比率が着実に下がり、この変化は金融管理資産の発展をもたらすに違いない。それに、中国の流動資本の監督管理政策の変化も資産管理の発展の道を徹底的に変えることになるかもしれないとオリバー金融諮問機関は分析している。 世界とアジア太平洋地域をみると、中国の金融投資管理市場には巨大なポテンシャルが存在し、2015年には、中国の投資管理の資産規模は今の3000億ドルから2兆ドルまで増え、その資産にはファンド、養老年金及び保険など主な資産の投資手段が含まれるものとなるとオリバー金融諮問機関は予測している。 ?チャイナネット?2006年11月13日 |