2008年北京五輪大会の開幕式で、中国代表団の旗手を務めるのは姚明選手か、それとも劉翔選手か。この推測の答えはすでに明らかになっているようである。先般、インターネットでおこなわれたアンケート調査の結果によると、姚明選手より、劉翔選手の方が人気があった。 1984年ロサンゼルス五輪で中国代表団の旗手を務めた王立彬氏は劉翔選手が旗手となることに賛意を示している。同氏は「姚明選手と劉翔選手はそれぞれの種目で著しい成果を上げている。両選手の成果は画期的なものだとも言える。しかし、両選手を比較すれば、劉翔選手の方が上のようである。劉翔選手が短距離陸上競技種目で世界記録を更新したことは、これまで黄色人種にとって達成不可能といわれたレベルのものであり、劉翔選手はこの宿願を成就した。また、2004年アテネ五輪で金メダルを獲得してから絶えず進歩し続ける劉翔選手がこのほど110m障害走の世界記録を更新したことは不思議なことと見られている。一方、姚明選手はNBA入りしてからも進歩はしているが、劉翔選手のブレークスルはよりすばらしいものと見なされ、注目度もより高い。そのため、競技の視点から見れば、劉翔選手が旗手となることを支持したい」と語った。 これまでの五輪大会、アジア大会でも、背の高いバスケットボールの選手が中国代表団の旗手を務めたこともよくあり、中国のスポーツ競技の大国のイメージを代表するものとしてふさわしいと言えよう。過去には、中国の陸上競技の選手が旗手を務めた前例もある。三段跳びの鄒振先選手が旗手を務めたこともあり、17.34mの全国記録?アジア記録を創出したことがその選考理由であったといわれる。そのときの驚くべき成績(現在の記録は17.35m)は25年経っても更新されなかったが、劉翔選手の記録を更新する選手はいつ現れることになろう。 「チャイナネット」 2006年8月14日 |