中米が共同で設立した中山大学ワクチン研究所がこのほど、広州市の中山大学附属第三医院で運営を開始した。同研究所のSARSワクチンはすでにサルやハクビシンなどの高等動物で実験を経て、現在は薬物監督部門に臨床実験の許可を求める申請の準備がなされている。

同研究所は、中山大学と米国のペンシルバニア大学とが提携協力してできたもので、デング熱、エイズ、SARSなどのワクチンについて研究と開発が行われることになる。同研究所のウィルソン教授によると、同研究所が設立されるまでは、これらのワクチンはペンシルバニア大学で研究開発が行われていた。SARSワクチンについては米国で臨床実験までの行程が終えられており、現在は広州で更に進んだ研究開発が行われているという。

「人民網日本語版」2006年8月15日