「粉蝋箋」は中国古代の高級メモ用紙のひとつだ。「粉蝋箋」はメモ用紙でありながら、それ自体が芸術作品でもある。書画の用紙「画宣紙」に粉を振りかけ、蝋(ろう)を塗り、金や銀を用いて様々なデザインを書き上げていく。しかしこの技術は清朝(1644~1911年)以降、伝承が途絶えてしまった。 安徽省巣湖市で文房具を製作する劉錫宏さん親子は、長年の試作を経てついに伝統工芸「粉蝋箋」を約百年ぶりに復活させた。劉さんらが開発した製品は現在、日本や東南アジアなどに大量に輸出されている。 「人民網日本語版」2006年8月24日 |