商務部と国家統計局は4日、「2005年度中国対外直接投資統計公報」(金融分野を除く)を発表した。それによると、05年、中国の対外直接投資額は前年比123%増の122億6千万ドルに上り、初めて100億ドルの大台を突破した。北京の日刊紙「京華時報」が伝えた。 国連貿易開発会議(UNCTAD)発表の「2005年世界投資報告書」にある世界の投資データを元に計算すると、昨年の中国の対外直接投資は、世界の対外直接投資の流動量全体の1.68%、ストック全体の0.59%を占める。昨年の中国の直接投資には(1)資金流動量が初めて100億ドルを突破し、うち買収?合併(M&A)を通じて行われた直接投資が流動量全体の半分を占めた(2)中南米への直接投資でアジア地域のトップに躍進した(3)投資企業の多様化が目立ち、有限責任公司の占める割合が国有企業を抜き、投資元の首位に立った――といった変化が見られた。 05年末現在、対外直接投資を行う中国企業は世界163カ国?地域に分布し、うち香港への集中度が最も高く、域外企業数全体の16.5%を占めた。業界別にみると、ビジネスサービス業と小売?卸売業への投資が半数を占め、地域別では、アジア、中南米地域でのストックが全体の9割を占めた。投資主体の業界別分布では、製造業が55%を占めたほか、服飾業、繊維業、通信設備業、コンピューター?その他の電子設備製造業などが並んだ。大陸部の対外投資元のうち、浙江省、山東省、福建省、江蘇省、上海市、黒龍江省にある企業が62.5%を占め、うち浙江省の企業数が949社と最多で、大陸部内の投資元全体の23.6%を占めた。 「人民網日本語版」2006年9月6日 |