第11次五カ年計画(2006~10年)期間中、中国は炭層ガス資源の開発を大規模に進める。浙江省杭州市で開催中の第7回中米石油天然ガス工業フォーラムで明らかになった。 これまでに確認された中国の炭層ガス埋蔵量は36兆7000億立方メートルに上り、陸地の天然ガス埋蔵量とほぼ同じ。炭層ガス開発は炭鉱のガス爆発事故を減らすだけでなく、メタンガスの排出による温室効果の削減につながり、エネルギー不足の解消にもなる。2003年には天然ガスの消費量が初めて供給量を上回った。10年には毎年約300億立方メートルの輸入が必要になり、15年には輸入量が400億立方メートルに達する見込みで、炭層ガス開発の発展により不足分が補われるものと期待される。 国家発展改革委員会が制定した「炭層ガス開発?利用の第11次五カ年計画期間プラン」では、10年をめどに炭層ガスの開発利用では次の4つの目標が掲げられた。 (1)全国の炭層ガス生産量を100億立方メートルに引き上げる。 (2)全国の炭層ガス利用量を80億立方メートルとする。 (3)炭層ガスの確認埋蔵量を新たに3千億立方メートル増やす。 (4)炭層ガスを開発?利用するための産業体系を段階的に構築する。 「人民網日本語版」2006年9月19日 |