昨年10月、アメリカ史上最大規模の中国文化祭がケネディ芸術センターで催され、これはアメリカの人々にとって中国文化に触れる貴重な機会となった。ケネディ芸術センターのアリシア?アダムス副総裁はこの文化祭の主な企画者として、このほど上海で第8回上海国際芸術祭ハイレベルフォーラムに出席した際、記者に対し、この文化祭のアメリカにおける波及効果について語った。 アダムス氏は「世界で著名な芸術センターであるケネディ芸術センターは発足35年らい、数え切れないほどの文化イベントを催してきたが、中国文化祭はその中でももっとも成功した、もっとも人々を感動させる力を示したイベントであるといえよう」と述べたうえ、「中国文化祭の開催期間に、ケネディセンターの公演ホールはずっと満員状態だったばかりか、廊下まで見学する人々で溢れかえっていた。ポップミュージックから民族舞踊まで、1ヶ月間の音楽、踊り、芝居や京劇などの公演は、いずれも中国の伝統芸術と現代芸術の粋をアメリカの人々の前に存分にアピールするものとなった」と当時の盛況ぶりをふりかえった。 もっとも印象的な公演について尋ねられた際、アダムス氏は、中国のアーチストと外国に定住している華人アーチストとタイアップして演じたものに最も興味を覚えたと語り、「特にアメリカの華人の張平氏と陝西省の民間芸術劇院がタイアップして創作し、伝統的な「皮影劇(影絵芝居)」と先端的なマスメディア技術を融合させて創作した「中国の三つの伝説」というテーマの愛と戦争をめぐる物語はもっとも人々を感動させるものであり、万雷の拍手を博した」と語った。アダムス氏は、中国の伝統的な芸術はユニークで魅力的とは言え、アメリカの人々にとって理解しやすいのはやはり現代芸術であると見ており、「中国は現在転換期にあり、中国の芸術の中でもっとも注目されるものは疑いなく伝統と現代の文化を融合させたものである」と語った。 「実は、中国の芸術を有望視しているのはわれわれケネディ芸術センターだけではない。世界中の芸術舞台も最もよい席を中国のために空けているといえよう。オリエントの芸術と文化は、世界の芸術をリードする趨勢が見られる」とアダムス氏は語り、「中国文化祭の開催は、ケネディセンターと中国の芸術交流?協力事業の幕開けであり、向こう5年間において、ケネディ芸術センターは中国のアーチストたちにさらに多くの関心を示すことになろう」と語った。 「チャイナネット」2006年10月18日 |