北京市では、現在地方から来た農民出稼ぎ労働者が300万人もある。教育部門によると、出稼ぎ労働者の子女の数は37万人にものぼる。 今までこれらの子女たちのほとんどは民間の私立の学校で教育を受けていたが、建物や設備がお粗末で、飲食、校舎、消防などの面で不安全な要素が潜んでいるので、北京市教育部門は、適切な教育条件が備わっていないこのような私立学校の一部を閉鎖し、そこで勉強していた出稼ぎ労働者の子女たちを公立学校に入学させた。北京市海淀区だけでも、4000人もの出稼ぎ労働者の子女が公立学校に入学することが可能となった。 今年11歳の武晶晶ちゃんは3年前、両親と安徽省から北京にやってきて、ずっと農民出稼ぎ労働者が自分たちで設立したお粗末な私立の学校で勉強していたが、今年9月、政府の扶助のもとで、海淀区北坞(ウ)小学校に転校した。武晶晶ちゃんは、新しい学校での生活がとても楽しく、新しい学校の先生も大好きだと語っている。 費用の問題も注目されているが、北京市教育部門はすでに、各学校にどのような形でも費用を徴収してはいけないとの通達を出している。北京市教育部門の責任者によると、北京市は今後2020年までの教育発展計画を練り上げる際、農民出稼ぎ労働者の子女たちの教育問題を全般的に考慮に入れることにするということである。 「チャイナネット」2006年10月18日 |