伝えられるところによると、東北地域旧工業基地振興政策の一環として、中国国家送電網会社は、「第11次五カ年計画」(2006年~2010年)期に202.2億元の資金を投下し、黒竜江省の送電網を整備することになっている。 東北地域旧工業基地振興政策の実施に伴い、「第11次五カ年計画」期に、黒竜江省の経済が急成長の軌道に乗ると見られている。 とりわけ、プラント製造、石油化学工業、エネルギー関連工業、グリーン食品、医薬工業などの発展が加速し、電力需要の新規増加分は主に石油化学、冶金、石炭採掘、食品加工の分野に集中するようになる。2010年の域内電力使用量と最大負荷はそれぞれ733億キロワット時、1116万キロワットとなり、「第11次五カ年計画」期の年平均伸び率は6%近くになると予測されている。 「電力需要は極めて大きいが、黒竜江省の在来送電網には4つの差し迫った問題を解決する必要がある」と国家送電網会社発展企画部の杜至剛主任は語っている。 この4つの問題は次の通り。 1、500キロボルト送電網の整備は立ち遅れており、特に東部の送電網の送電能力が低く、発電所の電力を送電網を通じてスムーズに外部に送電することができないこと。 2、220キロボルトの送電網においても局部的に薄弱なところがあり、ハルビン市の一部、ジャムス市、鶴崗市などの送電網構造は改善を必要としていること。 3、発電システムは合理的ではなく、地方および企業の独自建設による発電所が急増しているが、電力負荷のピークとオフピークの差は年々増大し、冬季の発電の調整が困難で、送電網の経済性も望ましくないこと。 4、送電網整備に必要な資金が深刻に不足しており、送電網の持続的発展の能力を欠いていること。 上述の問題を解決するため、国家送電網会社は「第11次五カ年計画」期において、黒竜江省に3つの発電所を新規建設するとともに、4つの500キロボルト変電所を改造?拡充する計画を立てている。完工すれば、新規増加する変電容量は575万キロボルト?アンペア、直流電力容量は150万キロワットに達する見込み。また、220キロボルト送電網の変電容量の新規増加分は621万キロボルト?アンペアとなる。これは、黒竜江省の14119世帯56000人の農村人口の電力不足問題の解決に大きな役割を果たすことになる。発電所建設および送電網整備への資金投下総額は、202.2億元にのばると見られている。 「チャイナネット」2006年6月16日 |