中国長江三峡プロジェクト開発総公司によると、向こう20年間に、中国は長江三峡の上流地域の金沙江、雅礱江、大渡河に10カ所の300万キロワット超大型水力発電所を建設することになっており、これらの計画段階の発電所にすでに建設された二灘水力発電所を加えると、その設備容量は5つの三峡発電所に相当する。 中国長江三峡プロジェクト開発総公司の曹広晶副総経理によると、三峡プロジェクト完成後の20年に、三峡上流地域に位置する金沙江、雅礱江、大渡河の流域は我が国の水力発電を開発する場所となる。この地域にある開発可能な水利資源が集中し、エネルギーの量が大きく、中国ひいては世界でもまれに見る水資源の豊富なところである。間もなく主流で開発される階段式発電所の規模はだいたい100万キロワット以上で、一番大きなものは1000キロワットで、設備容量は12740万キロワットに達する。そのうち、雅礱江流域の設備総容量は2856万キロワットで、年間発電量は1516億キロワット時に達し、三峡ダム発電所の1.5倍に当たる。 現在、金沙江流域にある、設備総容量が1860万キロワットの渓洛渡と向家壩、大渡河の流域にある、設備総容量が330万キロワットの瀑布溝などのマンモス水力発電所の建設工事が相次いで着工が決まるか、あるいは着工に入ることになり、雅礱江流域の設備容量が800万キロワットの錦屏一段および二段の発電所の前期準備作業もすすめられている。 国の電力開発計画によると、2020年にはこの3本の川の流域の水力発電規模は5170万キロワット、開発利用率は63.5%に達し、その時には四川省及び金沙江の流域外への発電設備容量は3460万キロワットとなり、域外への送電は1879億キロワット時に達することになる。 「チャイナネット」2006-6-30 |