中国では、60歳以上の高齢者人口がすでに1億4500万人に達し、今後15年間でさらに1億人増えるとみられる。また、高齢者層の購買力は1兆元を超える見込み。全国老齢工作委員会弁公室(高齢者政策担当)連絡部の程勇主任が19日、海南省海口市で明らかにした。 程主任によると、中国は「高齢者大国」だ。高齢者人口は第11次五カ年計画期間(2006~10年)中に急増し、10年には総人口の12.5%を占める1億7千万人に、20年には同17%の2億4300万人に達すると予測される。 つまり、高齢者人口が毎年660万人ずつ増加する計算だ。特に、建国直後の1950~60年代の出生ピーク期に生まれた人々が、今後5~15年で続々と高齢期に突入し、高齢化がさらに加速する見通し。80歳以上の人口は、現在の1520万人から2020年の3067万人に増えるとみられる。 程主任は「高齢者の購買力の高まりに伴い、膨大な高齢者の間で多様かつ大規模な消費需要が形成されている」と指摘。専門家の試算によると、高齢者の消費市場は現在年間4千億~6千億元で、2010年には1兆元に達すると予想される。 「人民網日本語版」2006年7月21日 |