7月4日、国境の向こう側のインド人兵士がネドイラ峠で執務中であり、こっち側では中国の兵士が歩哨に立っているところ。 中国とインドは7月6日、西蔵(チベット)自治区のシガツェ地域亜東県とインドのシッキム州とつながるネドイラ峠を再び開放し、44年間も閉鎖されていた両国の国境貿易ルートを再開することにした。これは中国―南アジアのランドブリッジの構築を推し進め、現代の「シルクロード」を始動するものである。 中国側とインド側が6月18日に西蔵自治区首府のラサ市で調印した会談要録によると、中国とインドは7月6日にそれぞれニンチンカン国境貿易市場とチャング国境貿易市場を開放することになっている。ニンチンカン市場はネドイラ峠からの北東へ16キロ離れたところにあり、毎年の6月1日から9月30日にかけての月、火、水、木の10-18時に開放されることになっている。 ネドイラ峠は西蔵自治区のシガツェ地域の亜東県とインドのシッキム州の国境の接合部にあり、海抜は4545メートル、ラサまでの距離は460キロ、インドの沿海都市のコルカタまでの距離は約550キロ。ここはかつて「シルクロード」の南ルートにおける主な経由地であり、中国とインドの間の主な陸上貿易ルートでもある。 20世紀初期、ネドイラ峠周辺の年間最高貿易額は1億元銀貨を上回り、当時の中国とインドの国境貿易総額の80%余を占めたが、1962年の中国?インド国境紛争の後、両国は相次いでもとの国境貿易市場や税関などの機構を撤廃し、軍隊がネドイラ峠で守備を固め、もとの国境貿易ルートは金網で隔て離されることになった。 ネドイラ峠の再開はインドおよび南アジアに向けての中国の陸上ルートを構築し、両国の国境貿易額を引き上げ、両国の人々にメリットをもたらすために重要な役割を果たすことになろう。 中国外交部のオフィシャルサイトに掲載されたデータによると、現在、中国はインドにとっての3番目の貿易パートナーであり、インドは中国にとっての11番目の相手である。中国商務部の統計データによると、2005年の両国の貿易額は187億ドルに達し、今年は200億ドルを突破すると見られている。 「チャイナネット」 2006年7月6日 |