新疆ウイグル自治区アルタイ市の関係部門が明らかにしたところによると、中国とロシアは中国の新疆ウイグル自治区アルタイの国境地帯で天然ガス輸送パイプラインを建設することになっている。 中国とロシアは、エネルギー分野の協力を積極的に推進している。世界最大の天然ガス会社であるロシア天然ガス工業株式会社が天然ガスパイプラインの建設をめぐって、中国側と交渉を重ねている。新疆ウイグル自治区交通庁および新疆ウイグル自治区政府が積極的な姿勢を示しており、近く合意に達すると見られている。 ロシア天然ガス工業株式会社は、中国まで伸びる西ルートと東ルートという2本の天然ガスパイプラインを建設する計画を立てており、パイプライン完成後、毎年の中国への天然ガス輸送量は680億立方メートルに達するという。西ルートは、ロシアの西シベリアからアルタイで中ロ国境を越えて中国の新疆ウイグル自治区に入り、最終的に「西気東輸」(西部の天然ガスを東部に送る)パイプラインとつながり、中国沿岸地域向けに天然ガスを供給する予定。このパイプラインの配管の直径は50センチになる。 中ロ天然ガスパイプライン西ルートの建設は、新疆ウイグル自治区およびアルタイ地域の経済の発展にとってはかつてないチャンスである。西シベリアガス田が既存の天然ガス基盤施設とも距離的に近く、西ルートへの短期間での天然ガス供給が可能であるため、西ルートは主要な天然ガス輸送ルートになる可能性が極めて大きい。西ルートの年間天然ガス供給量は3百億立方メートルに達すると予測されている。 「チャイナネット」2006年7月6日 |