北京市で行われたアンケートで、2008年北京五輪に市民が高い期待を寄せていることが明らかになった。中国人選手による金メダル獲得への期待も、これまでになく高まっている。一方で、自らが五輪関連事業に参加することへの期待値はやや低かった。また、所得レベルが期待値に与える影響も浮き彫りになった。アンケート結果は、このほど開かれた「北京2008年オリンピック国際フォーラム」で発表された。 アンケートは中国人民大学人文オリンピック研究センターが実施した。北京市の都市部に住む15~60歳までの人から、3156部の回答が寄せられた。このほか、地方出身者の多く暮らす住宅地では、北京市以外に戸籍を持つ住民から471部の回答が得られた。 アンケート集計では、各項目に対する住民の期待を、5ポイント満点で点数化した。うち金メダル獲得に対する期待は4.63ポイント、安全状況に対する期待は4.05ポイント、人々の資質向上に対する期待は4.25ポイント、五輪に参加することへの期待は3.97ポイントだった。五輪開催時の安全状況、五輪への参加意欲の面では予想したレベルに達しなかったが、全体としては高い期待値が示された。 「人民網日本語版」2006年7月17日 |