国連安全保障理事会は15日午後、15の理事国の全会一致により、朝鮮のミサイル試射問題に関する決議1695号を採択した。 中国の王光亜国連大使は決議採択後の発言の中で、次のように述べた。 朝鮮が7月初めにミサイルを試射したことは、国際社会から広く注目されている。朝鮮の近隣国として、中国は朝鮮半島情勢に現れた新たな複雑な要素に対し、強い懸念を表明する。中国はずっと朝鮮半島の平和?安定の維持に尽力し、対話と交渉による半島問題の平和的解決を堅持しており、半島の情勢を緊張させるいかなる行動にも反対する。中国は各国が大局を重んじ、自制を保ち、朝鮮半島の平和と安定に役立つことを多く行うよう望む。中国は各国と共に努力し、困難を克服し、条件を作り、6カ国協議のプロセスを進め、半島と北東アジア地域の平和と安定を共同で守って行きたい。 安保理で朝鮮のミサイル試射問題が取り上げられて以来、中国は朝鮮半島の平和と安定の維持、安保理の団結という二つの大局を踏まえ、安保理が対外的に一致したサインを出すことで新たな外交努力を活性化させるよう、終始主張してきた。朝鮮半島の平和と安定を守ることは、国際社会や北東アジア各国の共通の利益にかなうことであり、中国が朝鮮半島問題に対応していく上での根本的な出発点となる。中国はこのために確固たる姿勢で努力する。 日本などの国が先に安保理に提出した決議案は、「国連憲章」第7 章の引用が含まれており、朝鮮に対する経済制裁や武力行使につながり得る内容だった。中国などの国が断固として反対した結果、新たな決議案からはこうした内容がすべて削除され、これにより安保理の理事国全体から一致した支持が得られた。 「人民網日本語版」2006年7月17日 |