チベット自治区の向巴平措主席は7日、人民網の取材に応え、生態環境に関する質問に答えた。向巴平措主席はこの中で、次のように述べた。 チベットの野生動物の生息数は増えつつある。第11次五カ年計画(2006~2010年)では「国家生態安全障壁保護建設計画」が実施され、チベットの生態環境はさらに保護されるだろう。 長年にわたり、中央政府や自治区政府は、チベットの生態環境保護を強く重視し、大量の投資と一連の措置を行ってきた。これには、開墾地を草原に戻す「退耕還草」や、日喀則地域などの植林、チベット北部の草原保護強化などが含まれる。青海?チベット鉄道の開通により、チベットには環境保護に関する新たな理念や技術、資金、人材がもたらされると見込まれる。今後、チベットの環境保護意識や関連措置はさらに強化され、自治区内の道路建設にも反映されていくだろう。 第11次五カ年計画に合わせ、自治区政府は中国科学院院士(科学アカデミー会員)20人余り、大学教授?研究者40人余りを招き、チベット高原における「国家生態安全障壁保護建設計画」の詳細なプランニングを依頼する計画だ。すでに国家発展改革委員会への上申も行った。国務院は同事業を強く重視しており、今後は生態環境保護に対し、全方位的に多額の資金を投入する方針を示した。 過去数年間に及ぶ努力により、チベットにおける生態環境の保護事業には、喜ばしい兆しも見えている。例えば、北部では野生動物のチベットカモシカ(チベットアンテロープ)、チベットノロバが大幅に増え、南東部のツキノワグマ(ヒマラヤグマ)の生息数も急速に回復しているという。 「人民網日本語版」2006年8月9日 |