中国政府は2007年と2010年に、新たな自動車の汚染物資排出基準を打ち出す計画であることがわかった。1999年に制定された排出基準の第1段?第2段に続くもので、07年に第3段を、10年に第4段を打ち出す予定。新華社のウェブサイト「新華網」が、18日に北京で開催された全国環境保護科学技術大会で明らかになった情報として伝えた。 新基準が施行されるごとに、自動車1台あたりの汚染物排出量が30%以上削減される見込み。国家環境保護総局科技標準司の責任者によると、計画どおり2つの新基準が施行されれば、08年から12年の間に、一般道を走行する車両だけで酸化窒素180万トン、炭化水素220万トン、一酸化炭素1600万トンが削減され、環境面で大きな成果をもたらす。また技術のさらなる向上が促され、世界の先端レベルとの距離が縮まり、国際競争力が強化。関連製品の輸出にとってプラスになる。 同責任者は「2000年には8年だった中国の自動車生産における汚染物排出抑制の技術レベルと海外先端レベルとの格差は、2010年になれば5年まで縮まるだろう」と予測する。 中国自動車産業は近年、猛烈な勢いで発展を遂げた。最新のデータによると、中国はすでに世界3位の自動車生産国で、年間生産台数は500万台を超え、自動車保有台数は3300万台に迫っている。 中国の自動車汚染対策は、1980年代に汚染物資排出基準の公布?施行を旗印としてスタートした。99年には、同局が自動車用ガソリンの有害物資抑制基準と、圧縮点火エンジンの汚染物資排出基準の第1段(小型車が対象、欧州連合〈EU〉の排ガス規制「ユーロ1」に相当)および第2段(大型車が対象、同「ユーロ2」に相当)を制定した。 「人民網日本語版」2006年8月22日 |