チベット自治区チベット医薬研究院が1日、自治区チベット医院に成立した。これで長い歴史を持つチベット医薬学に対する現代的な研究が進むことになる。 チベット医薬学は、チベット族が自然界と各種の病と闘うプロセスの中で、総括、蓄積、発展を絶えず経た後に形成された独特の医学体系だ。現有の史料の記載によれば、2300年以上の歴史を持ち、早くも紀元8世紀には、チベット医薬学の歴史的名著「四部医典」が誕生したという。 チベット医薬産業は現在、チベット国民経済の6大特色産業の一つとなっている。チベット医薬研究院は自治区チベット医院、自治区チベット薬工場とともに、「一体両翼」の発展戦略で、チベット医薬の資源、人材、資金、技術の最適な配分を行うことになる。 近年、世界各地でチベット医薬学の研究ブームが起こっている。これまでに国際的なチベット医学学術会議が2度開催され、チベットの医学書も、英語、ブランス語、ドイツ語、ロシア語などに翻訳された。また、インド、英国、米国、フランス、ドイツなどの著名な大学や関連研究機構には、チベット学とチベット医学を研究する場が設けられている。 「人民網日本語版」2006年8月3日 |