日本駐在中国大使館筋によると、財団法人日本民主音楽協会の招きで、中国京劇院の一行50余人が6月2日から8月5日にかけて、日本の38都市で京劇の『三国志―諸葛孔明』を公演し、総計68回の公演を行った。 北海道のほか、今回の公演は日本全土のほとんどに足跡を残し、延べ12万人の観客をひきつけ、行く先々で観客に大歓迎された。中国の王毅駐日大使を含む大使館員たちは7月27日、東京都中野区のサニープラザでの公演を観賞した。ポーランド、エクアドル、キューバ、カナダ、リトアニア、ルワンダ、ノルウェー、イスラエル、イギリス、ハンガリーの日本駐在大使や代理公使および日本駐在ドイツ大使館公使は主催者側の招待で公演を観賞した。 中国の千以上の演目のうち、京劇の『三国志―諸葛孔明』は非常に人気のあるもの。そのもとのテーマは「献身的に力を尽くした諸葛孔明」であったが、日本訪問の前に、中国京劇院院長、著名な劇作家の呉江氏はこれを改編し、「五丈原」、「三顧の礼」、「長坂坡」、「赤壁の戦い」、「空城の計」などを抜粋し、ストーリーの筋の完ぺき性を保つとともに観賞性をも引き上げることに努めた。俳優のすばらしい節回し、ビビッドなキャラクターのイメージ、華麗な衣装に観衆は拍手と喝采を送った。 今回の公演のため、中国京劇院は中国演劇「梅花賞」の受賞者の張建国氏、陳淑芳氏、李文林氏および国家一級レベルの俳優5人をも加え、前例のない豪華な俳優陣となった。公演の後、王毅大使は楽屋で俳優およびスタッフたちをねぎらい、すばらしい公演であったと高く評価し、「より多くのわが国の伝統芸術を日本に紹介し、中日友好と文化の交流に寄与してもたらいたい」と励ました。また、大阪、長崎駐在中国総領事もそれぞれ俳優とスタッフ一同を見舞った。 「チャイナネット」 2006年8月3日 |