農業部の牛盾副部長は8日、経済のグローバル化発展は中国の綿花産業の発展に3つのチャンスをもたらしているとの見方を示した。 1、国内紡績工業の急速な発展で、綿花市場が拡大し、綿花生産の回復につながる。2000年~2005年の全国の紡錘数は3400万から7500万に増え、紡績産業用綿花量は360万トンから900万トン以上に増えた。また、中国の1人当たりの繊維消費量も急速な伸びを示し、1980年の1人当たりの繊維消費量はわずか4.1キロであったが、2005年には14キロに達し、なかでも「第10次五カ年計画」の増加分はそれまでの増加分より50%も多いものとなっている。 2、アメリカなどの先進諸国が2006年~2013年にかけて、綿花輸出補助金制度を撤廃することになっており、国内と国際の綿花価格の差は縮小しつつあり、中国の綿花生産の国際的環境は一定の改善が見込まれる。 3、優位性のある地域の綿花生産規模の拡大で、綿花畑の多毛指数が向上し、「第11次五カ年計画」期の全国の綿花栽培面積は8500万ムー(15分の1ヘクタール)に回復する見通し。優良新品種の普及および栽培技術の向上により、今後5年間に年平均1.3%の伸び幅が保たれ、1ムーあたりの生産量は80キロに達する見通し。 「第11次五カ年計画」期に、農業部は綿花生産に優位性のある地域における綿花生産の強化、綿花畑の基盤施設の整備、綿花生産技術のグレードアップおよび紡績企業と綿花基地との連携強化という4つの面の努力で綿花産業をより強くより大きくする方針である。 「チャイナネット」2006年8月14日 |