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評論:中国の平和的台頭をめぐる3つの試練

投稿時間:2007年08月08日閲覧数:
「人民日報海外版」は10日、中国改革開放フォーラムの鄭必堅理事長の評論「中国が平‥

「人民日報海外版」は10日、中国改革開放フォーラムの鄭必堅理事長の評論「中国が平和的台頭の過程で直面する3大試練」を掲載した。主な内容は以下の通り。

中国の平和的発展の道の、本質的な中身は、中華文明の復興だ。その中心的な問題は「平和的台頭」と「文明の復興」の関係だ。これについて、以下の3つの観点から考えたい。

まず、現代中国の現実的な必要性から考えると、いわゆる「平和的発展」と「平和的台頭」とは、文明的な形で、現代化をめぐる数多くの困難や様々な試練に対応し、独自の創造により、中華文明の復興を実現する、ということになる。

中国の平和的発展と平和的台頭をめぐる3つの試練とは、(1)資源、特にエネルギー資源の不足という試練(2)環境、とくに生態環境の悪化という試練(3)経済と社会の発展における、一連のジレンマという試練、だ。

これらの問題を解決するには、科学的発展観に依拠し、人民本位な、全面的かつ協調的、持続可能な発展を堅持する必要がある。この理念を、国全体の深いところに根付いた恒常的な自覚行動に変えるには、つまるところ、全民族の文化水準を向上させ、人々が文明的なやり方で3つの課題に対処できるようにしなければならない。

第2に、中国と世界の関係からみると、いわゆる「平和的発展」または「平和的台頭」により、並みいる世界の民族の中で、文明大国という中国のイメージを打ち立てる必要がある。

人類文明の歴史が語るように、いつの時代であれ、真に強く偉大な民族は、先進的な文化に導かれ、高い文化水準を持っている。今日、国際社会は中国の「台頭」を認めた。なぜなら改革開放以来、中国は連続して20年以上、年平均9%を超える経済成長を保ってきたからだ。ただし国際社会の一部は、中国の台頭が他国を脅かす可能性があると憂慮している。その原因は、(国際社会が)イデオロギー的な偏見から中国を「化け物」に仕立てていることもあるが、自らの文化水準の不足が引き起こした問題もある。

後者の問題、即ちわれわれ自身の文化水準の不足について、より注意を払う必要があると私は考える。なぜならば、人類の文明の有益な成果を手本にし、成果を吸収することは、中華文明と世界文明の交わりの一側面だからだ。同時に、総合国力が強まるにつれ、世界に対する中華文明の親和力や感化力も、ますます顕在化している。それはまさに、中華文明と世界文明の交わりのもう1つの側面だ。中国が平和と発展の道をしっかりと歩むには、「平和的な中国」のイメージを確立するに留まらず、「文明中国」のイメージづくりが必要となる。

第3に、中国そのものの歴史的な発展から考えると、中国の平和的発展と平和的台頭は、中国人がこの100年以上抱きつづけてきた「強国の夢」「中華文明の復興」を実現することを意味する。

歴史を振り返ると中華民族は、絢爛たる物質文明と精神文明をかつて創造し、人類社会の発展におびただしい貢献をした。ただ近代以降は取り残され、ひどい屈辱と苦難を経験した。この100年来、中国人はずっと「強国富民」の夢を見続けてきた。「強国の夢」を一歩ずつ実現する過程、中国の平和的発展と平和的台頭の過程は、全面的な西欧化ではあり得ない。古臭い学問が復活し、支配的な地位を占める道でもない。現代中国において発展を遂げたマルクス主義の下で、中華民族の優秀な伝統文化の創造的な継承と発展を図り、人類社会の文明の有益な成果を大胆に取り入れ、吸収する過程である。言い換えるなら、中華文明が自己革新の中で復興を実現していく道筋だ。

中国の発展は平和的発展である。中華民族の復興は文明の復興だ。平和的発展と文明の復興の道のりは、「4つの融合」を貫くであろう。即ち(1)伝統の継承と改革刷新との融合(2)世界の優れた文明の吸収と、国情に立脚する姿勢との融合(3)自然科学と人文社会科学との融合(4)対外平和と対内調和との融合――である。私は、この4つの融合が非常に重要だと考えている。

「人民網日本語版」 2006年4月12日

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