「ロンドンにおける中国」をテーマとする中国文化祭が終わって間もなく、ロンドン市長ケン?リビング ストーン氏は初めての中国訪問を始めた。五輪、教育、観光は同氏の中国訪問期間におけるホットな話題となっている。 当面、ロンドンはさまざまなイベントを通じて同市の歴史に中国との交流を書き添えている。今年の中国の旧暦新年をきっかけに、「ロンドンにおける中国」をテーマとする中国文化祭はこれまでにおけるロンドンでの最大規模の外国文化に関するイベントとなった。リビング ストーン氏は中国を訪問した初めてのロンドン市長となった。 関係筋によると、同氏の中国訪問期間に、北京、上海におけるストーン市長のオフィスが仕事を始めることになった。これはロンドンが他国に設置した最初のオフィスである。また、五輪関連、ビジネス、科学?技術、教育分野の人たちからなる70余人の代表団は外国訪問の代表の数の記録を更新した。中国訪問の前に、同氏は「これまで、世界で最も急速に成長をとげている市場である中国とのつながりは、すでにロンドンに重要な経済的メリットをもたらしている。将来において、この絆を保ち、さらに強化することはロンドンの戦略的な発展に、最も役立つ優位をもたらすことになろう」と語った。 同氏によると、2008年北京五輪と2010年ロンドン五輪の主催はこの二つの都市により多くの共通の話題を生みだすことになった。中国訪問期間に、同氏は五輪の計画と整備について、北京五輪組織委員会と話し合った。ロンドン五輪組織委員会の広報顧問であるマイケル?ピーエル氏はロンドン五輪の建設企画を紹介した際に、「われわれは北京のグリーン五輪、持続的な使用が可能なスタジアム、選手村などの経験を参考にすることにしている。また、ロンドン万博の経験は2010年上海万博にも役立つよう願っている」と語った。関係筋によると、ストーン市長の中国訪問期間に、「ロンドンの中国の旅」をテーマとする大がかりなイベントの一部として、ロンドンと中国のファッションを融合し、音楽、芸術、デザインの要素を含むエキジビジョンおよび現今のロンドンの芸術の流行を示す芸術作品の展示が上海で催されることになっている。 ロンドンは中国の教育市場の展望を期待を寄せている。ロンドン高等教育機構の統計データによると、ロンドンにおける44ヵ所の大学の中国からの留学生の数は年一年と増え、2000-2001年度の1660人から2004-2005年度の7715人に増えており、諸国の留学生数のトップとなった。そのなかで、修士号課程の学生と本科生がそれぞれ50%を占めている。さまざまな人種と多元的文化の相互融合を背景としたロンドンには豊かな多元化の教育資源があり、世界で著名な大学もある。帝国理工(Imperial College of Science, Technology & Medicine)などの大学の学長もストーン市長とともに中国を訪問した。 2005年7月からイギリスは中国公民の観光対象地となり、ロンドンはより多くの中国観光客をひきつけることを願っている。ロンドン観光局の統計データによると、2004年には中国の観光客がアジアの観光客全体の8%を占め、2006年の中国からの観光客の数はさらに大幅に増えると見られている。 近年、中国の会社のイギリスでの直接投資も急速に伸びており、イギリスはEUの中で最も多くの中国海外投資を受け入れている国となり、ロンドンは中国のイギリスの投資の1/3を占めている。ロンドンで投資を行っている中国会社は200余社に達し、ロンドン投資局のアジア?太平洋地域業務総量の1/3を占めている。ストーン市長の代表団には、50余社の責任者が随行することになっている。 「チャイナネット」 2006年4月19日 |