トリノオリンピックの閉幕後、2008年の北京オリンピックをどのように主催するのか?中国と世界にどんな利益をもたらすのかが世界の注目点となっています。 これを受けて中国政府は、北京オリンピックを"特色があり、レベルが高い"大会にすることを約束しています。では、この"特色のある"オリンピックなどについて、大会組織委員会の蒋効愚執行副議長のお話をご紹介しましょう。 蒋効愚執行副議長は「この特色には、四つの内容が含まれ、それは、中国的風格、人文的風采、時代の風貌と民衆による開催参与というものだ」としています。 それによりますと、"中国的風格"はかなり際立つもので、北京オリンピックは、西洋文明が生んだオリンピックと東洋の文明を代表する中華文化との交流を軸にして開催するということです。蒋効愚副議長は「中国的風格とは、中華民族の文化特色を現し、中国の燦然たる文化と歴史、及び今の中国人の風采など披露する、同時に、中国をよりよく、より全面的に世界に理解してもらうことだ」と話しています。 オリンピック運動の核心は人であり、これを念頭に、選手を中心とし、人を最優先しての開催を計ることが、人文的風采だといえます。 時代的風貌とは、北京オリンピックを通じて21世紀の科学技術の発展レベルを具現し、人々に高いレベルのスポーツ競技を披露し、現代的文明の成果を人々に味わせることです。 民衆の開催参与も北京オリンピックの特色の一つです。13億の中国人民の支持がなければ、北京は2008年オリンピックの主催権を獲得することができません。 そしてレベルの高いという点ついて蒋効愚副議長は「高いレベルとは8つの面に表れている。それは、レベルの高いスタジアムと競技機構、レベルの高い開幕式と閉幕式や文化イベント、レベルの高いメディアサービスと世論評価、レベルの高い安全の保障、レベルの高いボランティアチームとサービス、レベルの高い交通施設と後方サービス、レベルの高い都市のイメージと景観、レベルの高い競技の成績である」と語りました。 蒋効愚副議長は、「2008年オリンピックの主催都市として、北京は都市建設では長期的計画を立てており、インフラ整備を強化し、都市の建設と歴史や文化の保護の調和の取れた発展に力をいれ、生態環境を改善しつつある」と話しました。 快適な生活環境を作り上げるほか、オリンピックの開催を通じて北京市民の教養程度の向上を促していくというのが組織委員会の目的の一つで、このため市民の素質向上計画を実施しています。蒋効愚副議長はこれに触れ「オリンピックスタジアムの建設や、都市のインフラ整備のレベル向上などに比べ、人文的環境の整備は難しい」と語りました。 ところで、大会開催にはまだ多くの問題がありますが、これについて蒋効愚副議長は、「私たち組織委員会は、これらの困難を克服し、新しい北京を作り出し、北京オリンピックを素晴らしい大会にするという二つの戦略的な構想の実現に自信を持っている」と強調した上で、「新しい都市づくりでは、全国での最初の現代化実現を目指している。北京オリンピックを特色があり、レベルの高い大会にし、これを中国及び世界のスポーツ界にとって、素晴らしい遺産とすることに努めていく」と述べました。 「CRI」より 2005/04/27 |