外交部の秦剛報道官は27日の定例記者会見で、中国とロシアのエネルギー協力について質問を受け、次のように述べた。

中国とロシアは友好的な隣国であり、戦略的パートナーでもある。双方はエネルギー分野で強い補完性を持ち、 エネルギー協力の強化は、双方の共同利益に合致し、互恵と相互両得をもたらす。エネルギー協力の問題においては、中国の指導者によるロシア訪問でも、プーチン大統領による中国訪問でも、一連の重要な共通認識に至っている。これらの共通認識は、プーチン大統領の前回の訪中時に発表した共同声明においても、形になっている。われわれも引き続き、この分野での対ロ協力を、戦略的パートナーシップの高度かつ長期的な角度から、一層強化していく。また、双方の関係部門と企業がこれについて踏み込んだ検討を進め、両国の指導者が形成した重要な共通認識を、共同で早期に実行に移したい。

両国間のエネルギー協力は非常に幅広く、「川上」にあたる採掘だけでなく、「川下」にあたる石油?天然ガス加工、石油化学分野も含む。どのようにしてエネルギー分野の安全を強化し、エネルギー供給の安全を確保するか、また国際石油市場において安定した合理的な石油価格をどのようにして共同で守るか、ロシア側と検討していきたい。このほか、クリーンエネルギーや新エネルギー、再生可能エネルギーなどの開発と利用でも、ロシアとの協力を強化したい。

「人民網日本語版」2006年4月28日