北京五輪安全対策専門家グループのメンバーの馬昕氏はこのほど記者の取材に対し、「北京五輪の安全対策のために、すでに30の全般的な計画が策定されており、想定されるリスクは、主に五輪施設への闖入、都市の一部にパニック状態の発生、自然災害、テロなどである」ことを明らかにした。 馬昕氏によると、北京五輪には、人間の顔識別と無線タグという二つの新技術が採用されることになっている。無線タグ技術により、選手たちのさまざまな試合用品が安全に目的地に輸送されることが確保できる。顔識別システムは、骨格識別の原理に基づいたものであり、識別の最高スピードは0.01秒。いくら大勢の人ごみの中でも、人の顔を一瞬にして撮影することができ、一人も見逃すことはない。たとえ人の顔の五分の一だけをキャッチしたとしても、数秒間のうちにその人が不審者であるかどうかを識別することが可能で、整形や変装も識別の結果に影響を及ぼすことはない。このシステムは使用環境の違いによっていくつかの種類に分けられ、コミュニティーに適用できるものもあるし、デパートなどに設置できるものもある。2008年北京五輪都市安全対策の一環として、北京の500のデパートにこの顔識別システムが設置されることになっている。 「チャイナネット」2006年4月28日 |