創造産業の第一人者とされる英国の経済学者?ホーキンス氏は24日、北京市で開催された「第9回中国北京国際科学技術産業博覧会」の新技術?創造産業発展フォーラムに出席し、創造産業が中国経済の新たな成長分野になりつつあるとの見方を示した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。 ホーキンス氏は、創造産業は経済?社会の成長を推進する新たな要素になりつつあると指摘。これは技術、管理、資本に次ぐ新たなプラス要素であり、中国は今後この分野でより大きな役割を発揮することになるとした。 国際的には、創造産業は13分野に区分されている。中国では創造産業が一般消費者の生活に浸透し始めた段階にあり、経済発展に対する効果も現れつつある。 北京市は創造産業を今後の新たな成長分野と位置付け、市の経済を支える柱の一つとしている。2005年、創造産業の生産額は960億元を超え、域内総生産(GDP)の約14%を占めた。 フォーラムに出席した中国の民間企業?均瑤集団公司の黄輝総裁(社長)は、昨年に一世を風靡(ふうび)した女性歌手オーディション番組「超級女声」を、創造産業の成功例に挙げ、「6億~7億の経済効果を生んだ」と推算する。 またコンピューター関連企業?華碩電脳の童子賢副董事長(副会長)は、中国の創造産業の強みは人的資源だと分析。「中国は、『世界の工場』から『世界の創造?設計の中心』になるべき」と述べた。現在、創造産業の規模が中国経済全体に占める比重はまだ小さく、5%に過ぎない。 「人民網日本語版」2006年5月25日 |