「2006中国経済サミット」はこのほど北京で行われ、中国政府の多くの高官が会議に出席し、中国の当面の経済情勢や今後五年間の発展の見通しなどについて発表しました。代表たちは、「今後五年間、中国は伝統的な経済成長モデルを転換し、新しい工業化の道を歩み、国民経済におけるサービス業の割合を強め、都市部と農村部の発展の格差を縮小し、調和の取れた経済成長を実現させていく」と明らかにしました。 国家発展改革委員会の欧新黔副主任は、サービス業の発展目標などについて演説を行いました。 「サービス業発展の目標として、2010年のサービス業のGDP?国内総生産に占める割合を、2005年より3ポイント、また、従業員の割合を4ポイント高めることだ。そうすれば、サービス業の構造が著しく改善され、自主的知的所有権と有名なブランド、強い国際競争力を持つ企業が形成できる」欧新黔副主任は、このように語りました。 国務院発展研究センターの劉世錦副主任は、中国経済成長モデルの転換問題に関する考え方を紹介しました。劉世錦副主任は、「中国経済の成長モデルは、低コストによる競争の優位性を示しているが、一人当たりの平均収入と生産コストの上昇につれて、低コストの優位性は弱まりつつある。」と指摘した上で、「今後数年間に、調和の取れた経済発展を実現させるため、技術進歩を基礎にした新たな競争の優位性を育てるべきだ」と指摘しました。 会議に出席した外国の政界要人も、今後5年間、中国がバランスの取れた経済発展を実現することについて、自分の見方を発表しました。国連のキム?ハクス事務次長は、その際、「中国が伝統的な資源依存型の経済発展モデルから、より知識型の経済発展モデルにまで転換しつつあることに注目したい。特に、私営経済が都市部の経済発展に占める割合は増えた。このような新しいモデルは、中国だけでなく、すべてのアジア太平洋地域にもプラスとなる」と述べました。 オランダのフェールマン農業?自然?食料品質相は、中国の農村問題に強い関心を寄せています。ここ数年、中国の農村経済の発展は都市部と比べて、著しく立ち遅れ、都市部と農村部の発展の格差がますます大きくなっています。このため、中国政府は今後5年間の発展計画を制定した際、農村経済の発展を促し、農民の収入を高めることが、重要であると位置づけました。フェールマン氏は、このような計画が非常にすばらしい戦略だと賞賛すると同時に、「この面においては、中国とオランダは協力と交流をさらに強め、農業発展が直面するチャレンジにともに対応していくよう」期待しました。 「CRI」より 2006/05/25 |