路面電車はかつて、北京や上海などの都市で重要な交通手段だった。現在では東北地方の長春市や鞍山市などにまだ残っている。大連は中国大陸部の都市の中で、路面電車の路線が最も多く、経営モデルの完成度の高い都市だ。路面電車は市の観光資源にもなっている。 大連に路面電車が登場したのは1909年。現存する路面電車の路線は3本で、全長は約10キロ。東から西へと大連の旧市街地中心部を貫いている。一日の運行時間は朝4時から23時までで、料金は1元。多くの市民が通勤に利用している。道路中央部が路面電車の専用車道となっているため、交通渋滞に巻き込まれないことが最大の特長。時速は約15キロと遅めで、車窓から大連の街並みをじっくり観賞することができる。「路面電車は大連の100年に及ぶ発展の歴史の証人」と人は言う。 「人民網日本語版」 2006年5月25日 |