中国国家発展改革委員会環境資源司の趙家栄司長は先般、中国政府は6つの措置を講じて節約型社会の建設、持続可能な経済発展――「グリーン成長」を推進する方針であることを明らかにした。 これは、趙家栄司長がこのほど開催された第2回アジア?太平洋地域政策対話会議で述べたもの。この会議は、国連アジア太平洋経済社会理事会と中国国家発展改革委員会の共同主催によるものである。 趙家栄司長はその際、この6つの措置の主旨につい次のように述べた。中国は人口が多く、資源が相対的に不足で、生態環境が脆弱な発展途上国であり、経済成長はある意味で、主に多くの資源の投入で実現したもので、エネルギー消費が多く、汚染がひどく、効率が低いものである。資源の効率的利用及び循環的利用を促し、節約型社会の建設を推進するため、中国政府は次の6つの措置を講じることになった。 1、法律的規定、基準を整えること。『省エネルギー法』を改正し、『循環経済法』を制定し、重点業種に関する市場参入条件、重点的なエネルギー多消費製品、新規建設建築物のエネルギー利用効率に関する基準及び水利用限度に関する基準を完備させ、法律の施行及び監督、管理、検査を強化する。 2、構造調整を加速させること。サービス業の発展をさらに重要な位置に置く。ハイテク産業や集約化農業の発展に力を入れる。エネルギー消費構造を調整し、良質なエネルギーのウェートを高める。 3、技術の進歩を後押しすること。資源の節約及び循環利用関連科学技術の難関突破及び産業化にテコを入れる。資源節約に関する新技術、新製品、新材料の普及に力を入れる。省エネに関する重点プロジェクトを実施する。 4、省エネ管理を厳格化すること。省エネ目標達成度評価システムを構築し、エネルギー多消費企業千社において省エネキャンペーンを実施し、企業の省エネ状況に関する審査を行う。 5、インセンティブ政策を完備させる。資源の希少性や需給関係、環境コストを反映できる価格形成メカニズムを作り上げる。節約型社会の建設に適合する財政、税収政策を整える。 6、新しいメカニズムを押し広めること。エネルギー利用効率目標管理と省エネ製品認証制度を実施する。電力ユーザー側管理を実施し、電力の利用効率を向上させる。契約化エネルギー管理を推し進める。政府の省エネ製品調達を強化し、政府の構造的エネルギー消費の支出を削減する。 「チャイナネット」2006年5月29日 |