国務院の温家宝総理は22日、人民大会堂でドイツのメルケル首相と会談した。双方は打ち解けた友好的な雰囲気の中で、両国の関係や関心を共にする国際問題などについて意見を交換、多分野にわたる共通認識に達した。 温総理は「中独関係の深化は中国政府にとって既定政策で、両国の共通の利益に合致する」と強調。協力関係をさらに拡大すべき事項として以下の4点を挙げた。 (1)政治での対話と交渉を強化する。年内に第1回中独外務次官級の戦略対話を開き、国際問題をめぐる両国の連携と協調を引き続き密接にしていく。中国はドイツが国連などの国際組織でより大きな影響力を発揮することを支持する。 (2)両国間で開催されているハイテク対話フォーラムや、経済協力合同委員会、環境フォーラムなどが担う橋渡し的な役割を、充分に発揮する。エネルギー、インフラ、サービス貿易、中小企業などの分野で両国の協力を推進する。 (3)文化、教育分野での交流を促進する。「国家文化年」を成功させ、高等教育や職業教育で協力する。交換留学生の定員を増やす。 (4)平等、尊重を基礎に人権対話を行い、相互理解を深める。 会談後、両国首脳は協力文書の調印式と記者会見に出席した。温総理とメルケル首相はまた、第4回中独ハイテク対話フォーラムに出席し、共に来賓としてあいさつを述べた。 「人民網日本語版」 2006年5月23日 |