南京の浦口区湯泉鎮に南京初の水生植物汚水処理場が建設され、水生植物を利用して生物酸化汚水処理とリンクさせ、全鎮2万余人、企業4社の3000tの汚水を処理している。生化学汚水処理場を建設すれば1000万元かかるが、この方式はわずか300万元の投資ですんでいる。湯泉鎮は少し前に「江蘇省環境保護優美郷鎮」の検収に合格し、5月24日に調査研究にやって来た南京建設部門、環境保護部門は、水生植物汚水処理法は経済的に立ち遅れている郷鎮に普及させる価値があると評価した。 湯泉鎮汚水処理場は南京環境科学研究所が設計した。ここには他の汚水処理場のようなセメント槽、発酵槽は無く、汚水処理場には「集水井」、「沈殿池」、「浄化池」があり、何れも葦、水芹、菱、蓮などが生い茂る池で、面積は80ムー(15ムーは1?)である。設計者は当該地の状況に合わせて、鎮内の生産汚水、生活汚水を鎮北の廃棄池に流し込み、枡柵で浮遊物を除去し、一日沈殿させた後、水ポンプで揚水して酸化池に入れて処理し、再び二カ所18ムーの浄化池に流入させる。4日間浄化した後、排出すれば清流として流出していく。鎮のゴミ捨て場の浸出液も汚水処理場に流しこんで処理している。 湯泉鎮の李秀宏副鎮長は、「汚水酸化槽は汚水処理場の唯一の生化学処理部分で、汚水中のCDOを除去し、汚水に大量に含まれている窒素、燐などの成分は全て植物が浄化してくれるので、化学的な処理に必要な大投資をせずにすみます。汚水処理場は二人で操作運用でき、メンテナンスも簡単です」と説明している。 記者が見学したところ、水生植物が吸収した後、最後の浄化槽(排出前)の中では、時々魚が跳ね、水面では一群の野鴨が餌を食べており、排出した水は河川の水より澄んでいた。環境保護部門の検査測定の結果、排出された水は国家一級排出基準に達していた。 南京市建設委員会城鎮処の申偉寧副処長は、「水生植物汚水処理場の建設は、運用が簡単で、投資が少なくてすみ、低濃度の郷鎮生活汚水の処理に最適です。植物汚水処理場の処理周期は比較的長く、敷地面積も大きいが、経済的に立ち遅れている或いは急いで環境を改善しなければならない郷鎮にしてみれば、生化学汚水処理場の建設と比べたら、十分に採算に合うはずです」と説明している。 「チャイナネット」2006/05/31 |