中国人民銀行(中央銀行)5月30日に発表した『2006年中国金融市場発展レポート』では、機関投資家はすでに中国の金融市場の主体となっているという見方を示した。 中国の金融市場の投資家の構造の改善に伴い、機関投資家の数が増え続けている。銀行業金融機関のほか、ファンド会社、財務会社および保険会社などのノンバンクと企業の市場参与度は急速に高まっており、中国のインターバンク市場への影響も日増しに増大し、なかでも、銀行業金融機関は中国のインターバンク市場の主体となり、コール市場およびインターバンク債券市場の会員のうち、商業銀行がそれぞれ339行、89行となっている。 中国証券市場の機関投資家はますます成熟しており、機関投資家による投資の基盤も整備されつつある。2006年末現在、合わせて58のファンド会社、307のファンドを管理しており、同年の新規募集資金による資産の純価値は4028億元に、時価総額は8565億元となっている。適格海外機関投資家(QFII)認可件数は55件、外貨運用枠90.45億ドルとなった。社会保険基金、保険資金および企業年金資金の証券市場への流入も加速化の傾向を示している。 ?チャイナネット?2007年6月14日 |