中国は現在都市化への転換のピークの時期を迎えており、毎年農村部から都市に流入する人口は約1800万人に達する。国連人口基金(UNFPA)がこのほど発表した「世界人口白書07年版」の見解によると、こうした人口の移動は多くの環境的、社会的な問題をもたらしたが、中国の都市の成長に果たした貢献は、他のどの発展途上国よりも大きい。「中国新聞網」が伝えた。 同報告によると、中国は現在世界の製造業の中心で、全国に660以上の都市があり、工場のほとんどはそれら都市かその近隣に存在する。10年以内には中国の人口の過半数以上、約8億7000万人が都市住民になるとみられる。その際には人口75万人以上の都市が83都市となるが、そのうち500万人以上の住民に住居を提供可能な都市は6都市しかない。 同報告は、家族からの直接的な支援のない高齢者1万人以上のために住宅を建設した山東省威海市を評価し、また高齢化に対処するために地方政府が行っている調整を紹介している。 同報告によると、人口の高齢化は発展途上国にとって厳しい試練となっている。中国の高齢者の割合は現在1%でしかないが、2050年には65歳以上の人が24%以上、80歳以上の人が7%を占めるようになる。中国には子が親の面倒を見る伝統があるものの、故郷を離れて都市で生計を立てる若者が増えるのにともない、農村の高齢者数は増加を続けている。 「人民網日本語版」2007年6月28日 |