このほど発表された『電力産業発展政策』の中で、中国の原子力発電政策はすでにこれまでの「原子力発電を適度に発展する」ことから「原子力発電を積極的に推し進める」へと転換されたことが明らかになった。 中国核工業総公司科学技術委員会の沈文権副主任は、「2020年までに、中国の原子力発電ユニットの総容量は4000万キロワットに達し、国全体の発電ユニット総容量に占める割合は4%となる」という見通しを示した。中国は、2008年に高速増殖実験炉を立ち上げ、2012年に原子力発電のコア技術を検証することになる第3世代加圧水型原子炉、高温ガス冷却原子炉プロジェクトを始動させ、2020年には高速増殖原型原子炉開発の成功を目指している。 現在、中国で稼動している原子力発電ユニットは9つで、発電容量は699.8万キロワットに達し、国全体の発電ユニット総容量の1.59%、総発電量の2.3%を占めている。 2005年には、中国国務院は4つの新しい原子力発電プロジェクト(ユニットは計8基)ーー秦山第2期拡充工事、嶺東、三門及び陽江原子力発電所の建設を認可した。なお、秦山第2期拡充工事第3号、第4号ユニット(いずれも65万キロワット)は2006年3月に着工する予定。 「チャイナネット」2006年3月1日 |